精神的モラハラ 慰謝料請求200万円 調停から裁判へ

2015年上期から2017年下期までの約2年半の間に元相方と5度の調停を行いました。すべて協議離婚をした後での案件でした。この5度の案件で正式に決まった事は2つ

①「養育費」

・子どもが成人するまでの期間毎月3万円の振込みをする。

②「子どもとの面会交流」

・私が年に4回子供に手紙を送る。

・元相方は子供の写真を年に数回私に送る。

・子どもが私に会いたいと言ったら「それを妨げない」と言った内容。

これだけ見ると「金額も少ないし、面会交流と言っても面会出来てないよね?」と思われる人もいるでしょう。けど、過去のいきさつでこれが私に出来る当時(2017年下期)のベストチョイスだったと思っています。

そしてこれとは別に相手方に「精神的なモラハラ」を理由に慰謝料請求をされました。この件に付いては、私も自分の受けた精神的苦痛を書面等で主張。最終的には相手方が申立てを取り下げる形で終了しています。

そのような状況だったのでもうこれ以上のトラブルが発生する理由もなく、平凡な日常を過ごす毎日でした。

しかしそんな生活も一通の郵便物で大きく状況が変わりました。それは突然届いた裁判所からの封筒でした。

「今度は何だろう。。。。」と思い封を切り中身を確認。それは元相方から「慰謝料請求」の裁判が起こされました、と言う内容。「またか。。。」私の正直な感想でした。

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 既に前回の調停が終了してから半年が経過しています。「過去の2度の調停で慰謝料を請求してきたけど、最終的には自分から取下げしてるのに何でかな。。。」そう思いながら書類を上から眺めていきます。

タイトルは「第1回口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状」

同封された資料には「訴状」「訴訟委任状」「証拠説明書」「甲号証写し」等が。

「訴状」には「私は貴方にこんな事をされて、こんな苦痛を受けました。なので慰謝料200万円請求します」と言った内容の事が書いてあります。枚数にしてA4用紙で6枚。その内容は一言で言うならば「いかに私が酷い事をしたか」と言う事が延々と書かれています。

内容はどうであれ、もう一回目の出廷日も約1ヶ月後に決まっていますし、訴状に対して「答弁書」と言う反論文を期日までに提出しないとなりません。でないと自分に非があると認められて不利になる可能性がります。

絶対に「自分には否が無いから放っておこう」と言う対応は避けるべきです。

 代理人を頼むかどうか

今回は調停ではなく裁判となります。今まで5度の調停は弁護士は雇わず自分で書類作成等をして対応。一瞬「弁護士を雇うかな?」思いました。けど最終的には自分ですべて対応する事に決めました。

理由は以下です。
1、弁護士を雇ったところで過去の事実は変わらない。

2、相手が嘘の主張をしたところで嘘なので証拠は出せない。

3、慰謝料を払うような法律的な要件が一切無い。

特に、3の慰謝料を払うような理由が一切無いと自信があったからです。

 相手方の主張を整理し、自分の考えも整理

まず最初に答弁書を作成しますが、まずは「相手方の言い分」を何度も繰り返して読みます。訴状には「いかに相手からモラハラを受けたか」が一方的に書かれています。

前後の会話や話の流れが一切無く、その言葉のみが一人歩きしてる感じ。例えるならば有名人の「一部の発言」のみをピックアップして放送するテレビのワイドショー的な感じです。

なので前後の会話がどのような状況だったのかを思い出す必要があります。
そしてそれを裁判官である第三者の人間に説明しなければなりません。これは結構大変な事でした。

例えば平成〇年〇月頃に私から以下のような暴言を浴びせられたと主張したとします。
「どっか行けよ!ウザいよ!」「顔を見ると気持ち悪くなる!」「耳ないんですか? 聞こえてますか?」等々。これだけ読むと確かに言葉は悪いです。

しかし「どっか行けよ!ウザいよ!」はお互いに「売り言葉に買い言葉」での発言。「顔を見ると気持ち悪くなる!」は相手方から「貴方は話す時に目つきが気持ち悪い時がある」と言われた事に対する発言。「耳ないんですか?」は相手方が私が話しかけても一切無視するから言った言葉。

大部分の会話が「売り言葉に買い言葉」でした。しかし否定しないと自分に不利になります。このように出来る限り思い出せることを思い出して「相手の主張が一方的」である事をまとめて行きます。

 答弁書の作成

実際に答弁書の作成に入ります。基本的な書き方のパターンは決まっています。

第1 請求の趣旨に対する答弁

1 原告の請求を棄却する

2 訴訟費用は原告の負担とする

第2 請求の原因に対する認否

認めない

簡単に言えば「あなたの主張は全面的に認めません」「全面的に争います」と言う内容です。次に頭の中でまとめた事、相手方から受けた暴言、精神的苦痛、暴力等を具体的に書き上げました。「私だって慰謝料を請求したいです」と言う気持ちで書きました。

 「覚えている限り平成〇年の〇月頃だったと思います。私が自宅に帰宅すると玄関のチェーンロックが掛かっていました」

「理由も解らず家に入れて貰えず、その日は外泊せざるをえませんでした」

「平成〇年〇月、貴方の顔は気持ち悪い」と言われました。

「平成〇年〇月、原告より物を投げられて足にあたり、足に怪我をしました」

自分が受けた苦痛を一通り書き込み、次は相手が主張する事に対して「それは違う」と反論文を書きました。

「相手の主張は一方的であり、その会話の前に私はこんな事を言われている」

「原告の主張はすべてが大袈裟で事実を捻じ曲げている」等々。

特に私の場合は裁判に直接関係はありませんが「正当な理由も一切無く、子どもと3年近く面会が出来ていない」事も具体的に書きました。「離婚後、子どもに会わせて貰っていないが、毎月の養育費は払っている」旨も強調しました。

なかには自分の言った記憶が無かったり、曖昧な部分も多くあります。私の場合は正直に「この行動は記憶にない」「そんな事を言った記憶がない」と言う形にしました。そして最後に「一切の和解等は考えていない」「もし仮に少額であっても原告の主張が認められる結果が出たら控訴します」と強めの言葉を書きました。これは過去の調停で相手方が「取り下げた」事が2度あったからです。最終的にはA4で8ページの書類になりました。事実を裏付ける証拠として写真は5枚使用しました

私は法学部でしたのでトラブルがあっても証拠が無ければ何も主張できない、と言う事が解っていたので「万が一」の為に準備だけはしていました。しかし、これを証拠として第三者の裁判官の人に伝えるのは恥ずかしいです。「自分達はこんな内容の喧嘩をしていたんです」と伝える事ですから。しかし裁判となった以上、自分の体裁や面子は捨てないとなりません。。。

 第一回 口頭弁論 

答弁書を指定された期日迄に裁判所と原告の弁護士に郵送で送りました。そして、初めての裁判に臨みます。相手方から訴状が提出されて約1ヶ月後でした。

自分の指定された法廷(裁判の行われる部屋)には10分ほど前に到着しました。法廷の部屋番号プレートの下には1枚の紙が貼ってあります。ここには、この法廷で本日行われる裁判の案件が書かれています。私を含めて3件でした。

1件目は「遺言無効確認請求事件」

2件目は「損害賠償請求事件」

3件目が私の「慰謝料請求事件」

案件以外にもそれぞれの当事者(原告、被告)がフルネームで書かれています。代理人(弁護士の名前)の名前も勿論フルネームで書かれています。私は弁護士無しで対応しましたが、他の方は弁護士を雇っていました。

小窓があり、法廷の中も覗けます。私の前の「損害賠償請求事件」の裁判が終わっていませんでしたが、5分前に入室しました。変な感じですが、何の関係の無い他人であっても裁判は傍聴出来ます。

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法廷内の感じはテレビドラマで見る、そのものをイメージしてください。少し高い場所に裁判官が座る席があり、左右に原告、被告が分かれて着席します。中央には証人尋問で立つ台があります。

私の場合は学生時代に授業の一環で高等裁判所で裁判を何度か傍聴した経験がありました。なので初めての光景ではなく「まさか当事者になって法廷に入るとは思っても無かったな。。。」と言う気持ちでした。こう言う場所が初めての人なら法廷に入っただけで極度の緊張を感じると思います。

しばらくすると時間通りに前の裁判が終了しました。原告の弁護士も入室、着席しました。原告側ですが元相方の出席は無く、代理人の弁護士のみの出席でした。裁判官の方も入室され挨拶、本人確認等があり裁判が始まります。

さて気になる第一回目の口頭弁論は非常に簡単、簡潔に終了します。時間にして5分位だった思います。

事前に書面でお互いの「言い分」を裁判官、相手方に提出しています。なので「主張は書面の通りでよろしいですか?」と裁判官から確認されるだけだと思って下さい。

私の場合は「慰謝料を払うような事を一切していないので、和解等の妥協案は一切考えていません。すべての判断は判決で望みます」と伝えました。

そして最後に次回、第2回目の口頭弁論の日時を決めて終了となりました。

 相手方弁護士からのプレッシャー?

第2回目の口頭弁論の1週間程前に裁判所から一通の封筒が届きました。

私は「もしかして裁判を止める、とか言って来たのかな?」などと勝手にプラス思考で封筒を開けました。

表題部に「準備書面」と書かれたA4で5枚の書面が入っていました。「準備書面なんて言葉聞いた事ないな?」なんて思いながら恐る恐る目を通して行きました。。。

作成は原告の代理人である弁護士です。ゆっくりと目を通して確認して行きます。内容は簡単に言うと、前回私が作成した「答弁書」に対する反論文でした。非常に細かく書かれています。

例えばですが、

1 1項目の下から7行目以下について
 第1段落及び第2段落は否認し、第3段落は認める。

2 2頁目について
 否認する。被告が主張するような事実はない。なぜらな〇〇だからである。

3 第1文は否認する。

 以下(1)ないし(5)については具体的時期が不明確であるが、事実と言う前提で次のとおり認否反論する。

と言った感じで私が作成した書面の一文一文に対し、すべて返答するような感じです。もう裁判になっているくらいですから「お互いの主張」は真っ向から対立している状況です。なので殆どの事に対して「否認」と言う形で対応して来ます。これに対し私も「〇〇ページの第3段落はすべて原告の勝手な主張である。」等、事細かに反論する必要があります。もう「言った言わない」の争いです。

裁判なのでしょうがありませんが、私は「口頭弁論の直前」に書類を出してくると言うやり方が納得出来ませんでした。

「こんな直前に出されても反論書面を作成する時間がないよ」「これって、相手方弁護士がプレッシャーかけてきてるの?」と頭によぎります。なので私は裁判所に電話をしてその旨を裁判書記官に説明しました。

「こんな直前に資料を出されても反論文は提出出来ません。時間的に無理です。」

そして結果、口頭弁論の当日に「準備書面に対する反論資料」を持参する事になりました。相手方の弁護士は仕事として「お金を貰っている」ので依頼人が有利になるように仕向けてくるのは当然なのは解ります。が、今回の件で相手方弁護士に強い対抗心を持つ事になりました。

ちなみに資料作成は土日のお休みを潰して反論書面を作成しました。今までの過去の調停からすべて自分で書類作成していたこともあり。。。 

「何で俺がこんに時間を無駄にする必要があるんかな。。」「弁護士雇っていたら、話した内容を書面にまとめてくれるから楽だろうな。。」と何度も思いました。が、変な意味で相手方の弁護士に「負けたくない」と言う思いが芽生えていたので「最後まで自分でやろう」と言う気持ちになっていました。

第二回 口頭弁論

今回私が持参した資料は「準備書面」に対する反論書です。この書面を裁判所と原告の弁護士に提出します。

そして裁判官から「今後、証人喚問を進める為に書類の準備をお願いします。」と言う事で手続き上の説明になりました。なので、今回も裁判所でお互いの意見を主張すると言う事はなく、改めて1ヶ月後の日時を決めて終了となりました。時間にして僅か約10分でした。

自分としては相手方に裁判を起こされて、時間を奪われ、精神的にも大変なのに裁判の進むのが遅くて本当に辛かったです。帰りがけに裁判官の方に「後何回来れば良いのですか?」と聞いてしまいました。「時間掛かって申し訳ないですね」と言われました。そう言われてしまっては何も言えません。下手に文句言って自分の印象悪くしてもしょうがないし。。。

第三回 口頭弁論

今回は次回に行われる「証人喚問」の日時を決めて約10分で終了しました。

裁判と言うと法廷で原告と被告が言い争ってるイメージ。そしてそれを聞いて裁判官が判決を出すのを想像すると思います。私もそう思っていました。しかし実際には原告、被告とも「自分の言い分や主張」そして「証拠」を事前に裁判所と相手方に提出します。それに対してお互いの反論文を出したりして進んで行きます。

裁判官の方はその書面を読んで、どらちらの言い分が妥当であるかを判断しているイメージです。さて次回は最終となる「証人尋問」です。テレビドラマで言うならクライマックスの場面を迎える感じです。

裁判当日 本人尋問(証人尋問)

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裁判当日を迎えました。当然これから始まる裁判への不安、緊張はありましたが「やっとこの日が来たか。。。」「結果はどうあれ、これで一区切り付く」と言うサッパリした気分もありました。ちなみに裁判の流れ自体は事前に裁判官から教えられています。私の場合は以下の流れでした。

①代理人から原告への尋問

②裁判官から私への尋問

③私から原告への尋問

④代理人である弁護士から私への尋問各15分程の時間となります。

さて時間となり意を決して法廷に入ります。相手方は原告(元相方)と代理人弁護士の二人です。それに対し私は一人です。中央には裁判官が座っており、手前には裁判所書記官が座っています。まずは裁判官から本人確認があり次に「宣誓書朗読」に進みます。これはドラマのイメージ通りで法廷の中央にある「証言台」に立って嘘偽りの証言をしない事を誓うことです。A4サイズの用紙には「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います」と書かれています。これを皆の前で読み上げます。

それが終わると尋問に移ります。まずは①の代理人から原告への尋問です。

この「尋問」とは「質問」に対する「答え」だと思って下さい。

例としますが、代理人から原告に対し質問。

「被告からの暴力があったとの事ですが、それはいつですか?」

原告の答え。

「約8年前の5月でした」

代理人から原告に対し質問。

「具体的にはどんな内容ですか?」

原告の答え。

「胸ぐらを掴まれ、髪を引っ張られました」

代理人から原告に質問。

「それで貴方は警察に電話したんですね」

原告の答え。

「はい、そうです」

と言った感じのやりとりです。このやり取りを裁判官はじっと聞いています。内容的には既に裁判官に提出している「答弁書」「準備書面」の内容を声を出して確認して行くと思って下さい。そして当然に原告と代理人の弁護士とは協力関係にありますので、すべてが「私が一方的に悪い」と言う内容で進んで行きます。。話を聞きながら「宣誓したって、言ってる内容は自分勝手な主張ばかり」と思ったのが正直な気持ちでした。

ちなみにこの尋問は録音テープで取られており、音声を書面にしてくれるので判決後に会話の内容を文字で確認することが出来ます。

裁判官から私への証人尋問

代理人から原告に対する尋問が15分程で終了しました。この間、私に発言の機会はなく原告と原告の代理人である弁護士のやり取りを聞いているだけの状況です。内容は「私が一方的に悪い」と言う内容でした。次に私が証言台に立って「宣誓」を読み上げます。そして②の裁判官から私への尋問が始まりました。

裁判官から私への質問。

「証拠として足の写真がありますけれども、これはあなたの足ですか?」

私の答え。

「間違いないです。」

裁判官から私への質問。

「この傷は、なんでできたものですか?」

私の答え。

「生協のプラスチックのボックス、それを投げつけられてできた傷です。」

裁判官から私への質問。

「原告に対してどっか行けよ、うざいよっていうようなことを言ったことはありますか?」

私の答え。

「はっきりと覚えていないです。」

裁判官から私への質問。

「言ったかもしれないですか?」

私の答え。

「言ったかもしれない。口論の流れで言ったかもしれないです。」

こうして約15分程の尋問は終わりました。イメージ的には私が事前に提出している「準備書面」「陳述書」の内容に沿った事を聞かれる感じです。なので私が返事に困るような質問も無く「淡々」と進んで行く感じです。次は③④の尋問です。こちらも基本的には事前に提出している資料に沿った内容で淡々と進んで行きます。徐々にですが対応する自分の気持ちにも多少の余裕が出て来ました。こうして原告からのモラハラを主な主張とする慰謝料請求裁判は終了しました。突然の裁判通知から本日まで約5ヶ月を要しました。もう「やっと終わった」と言う安堵の気持ちで一杯でした。

判決日の当日

最終的に私の主張をまとめるならば①慰謝料が発生するような暴力をしていない②相手の主張する言葉の暴力も「夫婦喧嘩の範疇」である、の2点に要約されます。

原告の主張をまとめるならば①髪を引っ張られて怖くなって警察を呼んだ事実②私が一方的に文句を言っている録音テープの証拠③私の暴言が苦になってメンタル面に支障をきたし通院をしていた証明書、の3点になると思います。

判決の日時は約1ヶ月半後でした。私としては慰謝料など発生しない事案と自信を持っていましたが、判決日までのこの1ヶ月半の時間は非常に長く感じました。判決を確認するには実際に裁判所に行って裁判官が読み上げるのをその場で聞く方法と、当日の夕方以降に裁判所に電話をして判決を聞く方法があります。もう結果を聞くだけなので「仕事を休んだりしてまで裁判所に行くのも。。」と言う人は電話で十分だと思います。結果に不満があっても、その場で裁判官に意義を言えませんし。

ただ私の場合は少しでも「早く結果が聞きたかった」のと、多くの時間を費やした裁判なので集大成の意味で「その場で自分の耳で結果が聞きたい」と言う気持ちがあり裁判所に足を運びました。指定された時刻の5分前に法廷に入ります。法廷には原告の代理人である弁護士のみ来ていました。そして時間となり裁判官が法廷に入室してきて判決が言い渡されました。。。それは非常にシンプルなものでした。

「原告の請求を棄却する」

「訴訟費用は原告の負担とする」この二言です。

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自分は慰謝料が発生する案件では無いと自信を持っていたので、この言葉を聞いて「そりゃそうだよ。慰謝料なんて発生するわけない」と言うのが最初の感想でした。そして「本当にやっと終わった」と言う安堵の気持ちが沸いてきました。

一方、判決を聞いた相手方の弁護士は私と目を合わす事無く席を立ち、早足で法廷を退出しました。私はこの弁護士に対して最初から良いイメージを持っていませんでした。それは勿論、原告側と被告と言う相対立する立場なので当然なのかもしれません。しかし私が裁判を通じて感じていたのは違う事でした。

私は多少なりとも法律の知識がありました。そして今はネットでも様々な情報をプラスアルファで得られます。なので絶対の自信を持っていました。それに対して法律の専門家である弁護士が「この結果を予想出来ない」とは思えませんでした。私から見れば「最初から勝てる見込みのない案件」を引き受けたようにしか思えなかったのです。仕事と言えばそれだけですが。。。

*もしかしたら私が裁判を嫌がると思って、妥協案である「和解」等を引き出そうと思っていたのかもしれませんが。。。

ちなみに法廷の場では判決しか言い渡されません。詳しい内容、何故そう言う判断をしたかを知るには「判決書」と言う書面を貰いに行必要があります。裁判官と同席していた裁判所書記官から「15分後位に書記官室に来てください」と言われました。そして手渡された書面はA4サイズで10枚程ありました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。