慰謝料300万円 3度目の調停の始まり

2015年末に2度目の調停が終了しました。

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終了と言うより私が精神的に疲れ切って「申立てを取り下げた」形になります。

一度でも調停を経験した人なら解ると思いますが精神的な負担は大きいです。

「相手が出席してくれるかな?」「次回もお互いの言い分の繰り返しで前に進まないかもしれない」「調停日に仕事を何て言って休もうか」などのマイナス面。

その逆に、「次回は前向きな話が期待出来るかな?」「相手は裁判までは望んでいないから、そろそろ妥協案とか出してくるかな?」などのプラス面。

このマイナス思考とプラス思考が順々に頭に浮かんでは消えたりします。

私の場合、普段の生活でも頭から離れなくなりました。

 

再び届いた裁判所からの通知

さて、半年ほど経った2016年中期に一通の分厚い封筒が届きました。

送り主は相手方が2度目の調停で代理人として雇っていた弁護士事務所でした。

「また来たか。。。」私つぶやきました。けど、もう慣れっこみたいな感じです。

封筒を開けると1ページ目に「調停申立書」と記載されています。

ページ数もA4で13ページもあります。読むのが大変でした。

内容はモラハラ、精神的苦痛を理由として慰謝料300万円の請求でした。

私からしたら内容的には相変わらず「一方的な主張」ばかり。

お互いの会話の流れで言い合った事の「一部をピックアップ」してるだけで他人からみたら「ただの夫婦喧嘩」の内容。

何月何日に「こんな事を言われた」等々がビッシリ書かれていました。

頭に浮かんだのは「そんな夫婦喧嘩の延長で慰謝料なんか発生しないって」の一言。

そして、その数日後には裁判所から正式な書面として「調停期日通知書」が届きました。

調停に備えて事前準備の徹底

前回の「申し立てを取り下げた」と言う反省を活かして「最後まで妥協しないでやり抜こう」と言う強い気持ちで臨む事にしました。

まずはいつもように自分の考えを頭の中で整理します。

1、「相手が受けたと主張する精神的な苦痛の額=私が受けた苦痛である」

2、「相手が300万円の苦痛を主張するなら私も同額の300万円を主張して相殺する」

3、「相手が主張するのはモラハラではなく、夫婦間の喧嘩の範疇である」

4、「自分の主張を受け入れないなら裁判でも構わない」

私自身が言われた言葉の暴力や精神的苦痛をすべて書面に書き出す事に決めました。

 

思いがけない妥協案の提案

調停当日を迎えました。「1度目の調停」と同じ調停委員の方に対応して頂きました。

私は事前に書面で提出していた写真(喧嘩がエスカレートして物を投げられ足に怪我)やその他の証拠を説明します。

私の場合は誰が見ても「納得」「理解できる」資料になっています。

調停委員の人も私の話を聞いているだけで何も返事が戻ってきません。

それに対して相手方は第三者に事実を証明出来るような資料を出していません。

一通り自分の言いたい事、上記の内容1~4を中心に話しました。

調停室に沈黙の時間が流れます。。。

しばらくして、男性調停委員の人がモゾモゾと小声で口を開きました。それは予想外の一言でした。

「ここは妥協して30万円位で和解出来ませんかね。。。?」私は耳を疑いました。

自分は慰謝料を払うどころか「自分が慰謝料を請求したい」位の気持ちです。

それなのに和解とは「自分の非を認める」事になります。

その言葉を聞いた瞬間、温厚な私も頭のネジが一瞬飛んでしまいました。

「自分に非がないと思ってるのに何で和解する必要があるですか?」

「貴方言ってる事、間違ってませんか?」

「納得出来ないなら、裁判でも何でも好きなようにしてくれと、相手の弁護士に伝えて下さい!」と怒りで声を震わせ部屋を退室し控室に戻ってしまいました。

控室で頭を冷やし「少し言い過ぎたな」と反省していると5分程して調停委員の方が私を呼びに来ました。

「あれ? やけに早いな?」「いつもは30分は待たせるのに?」

部屋に入り着席して何も言わず向こうの言葉を待っていました。

すると「申立人は弁護士と相談の結果、調停を取り下げるとの事です。」と一言。

私の資料を見て「仮に裁判になっても自分の主張は通らない」と判断したのか、または最初から「もし、相手が少しでも和解等でお金を工面してくれるなら。。。」と言う考えであったのか。。。

こうして3度目の調停はあっさりと終了しました。

 

3度目の調停を終えて思う事

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この内容は2019年3月に過去の記憶を辿って作成しています。

当時私は「夫婦喧嘩の延長で言い争い等があったとしても、慰謝料を支払うような事は絶対にしていない」と言う気持ちがあり和解を断りました。

時間が経った今「もし仮に、私が妥協して幾分かの解決金を支払っていたら今と少しは関係が違うのかな?」なんて一瞬思う時があります。

けど、自分の子供が大きくなり、いつか会った時に「お父さんはお母さんをイジメた」と絶対に言われたくありませんでした。

もし仮に金額が「数万円」であっても払わなくて良かったと今でも思っています。

少額の金額でも「和解」をしていたら一生の後悔になったはずです。

 

また相手方は過去3度の調停のうち2度の調停で代理人の弁護士を雇っていました。

その実際の費用は幾らか解りませんが、おおよそ20万円位だと思います。

この費用は決して小さな金額ではありません。大金です。

きっと「少しでも自分が優位になれるように」と思っての行動だと思います。

元夫婦間の問題なので「勝った負けた」と言う表現に語弊はあると思いますけど、少なからず彼女の望んだ結果にはなりませんでした。

実は婚姻期間中から元相方は私に「貴方と調停や裁判をしたら私は絶対に300万円以上は貰える」と常に言ってました。

その根拠を聞くと「友達に相談したら皆が絶対に慰謝料取れるよ」「弁護士に相談したら大丈夫だと言われたから」と言うような返事でした。

私は法律の専門化では無いですけど学生時代に法律を専攻していました。

もう30年近く前の事ですが多少なりの基礎的な知識がありました。

更に今ではネットで情報が溢れており知識の補足も容易に出来ます。

私は「慰謝料を払うような案件にはなってないし、お金の無駄になるから」と常に返答していました。

しかし今思うと「喧嘩をしている私の言い分などを当然聞くわけないよな」と感じています。友達や親族に相談すれば「味方」になって話しを聞いて貰えるし、本人を応援するのは当然です。弁護士の方だって相談された段階では「相手方がどんな人か、どんな事実を主張してくるか」一切解らないだろうし。

けど「もし仮に一人でも客観的な立場で冷静にアドバイスをしてくれる人がいたらどうだったのかな?」なんて今でも考える時があります。相手方のお金だから関係無い様でも、子どもと一緒に生活してるから、結局は子どもの生活費を圧迫するんですよね。


*この年に子どもが小学校に入学しました。

子どもには既に数年会っていなかったし、保育園の卒業式はおろか小学校の入学式にも私は参加出来ませんでした。

せめて写真の一枚でも送ってくれたらどんなに嬉しいでしょうか。

けど、子どもには何の責任も無いので「少しの足し」にでも思い入学祝い金として数十万円の振込みをしました。

「その金額が少ないと思ったのか?」

「貰って当然と思うのか?」

「そのお金がどう使われたのか?」

「お父さんからお祝い金を貰った事を子どもに伝えたのか?」一切解りません。

けど、私の通帳には振込みをした事実が記帳されているので「いつか子どもが見る時があれば良いな」なんて思っています。

もう自己満足するしかないです。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございます。